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皆さんこんにちは!
株式会社アルプス警備、更新担当の富山です。
目次
警備業はその特性上、異常事態の発生を“未然に防止する”ことに最大の価値を置く。
したがって、業務遂行においては属人的判断に依存するのではなく、明確かつ一貫した「行動原則(鉄則)」のもとで統制された実践が求められる。
本稿では、当社が警備実務において徹底している基本原則と、その背後にある業務倫理・判断基準について詳述する。
警備における最良の結果は、**「事件・事故が発生しなかった状態を維持すること」**に他ならない。
これを実現するには、
現場環境の平常性の観察と記録
類型的リスクの先回り的把握
人流・物流・物理的障害物等の即時対応
等が日常的に実行されている必要がある。つまり、行動の結果より“兆候を察知する態度”の徹底が重視されるのである。
警備員は施設・現場における「顔」であり、訪問者・利用者・取引先に対する第一印象が、警備対象物に対する印象にも直結する。
制服の着崩れや不整備は、管理意識の欠如と見なされる
姿勢・挨拶・表情・立ち位置には統一感を持たせる
公私の区別を明確にし、施設内では終始緊張感を維持する
以上を徹底し、外形から信頼を醸成する姿勢を基本とする。
同一現場における長期勤務は、状況の安定性を生むと同時に、リスク察知力の低下を招く恐れがある。
したがって、
毎日の巡回を「点検」ではなく「再確認」と捉える
常に“異常”の視点から現場を見る逆視的観察を心がける
このように「昨日と同じ」は現場における最大の錯覚であると認識することが重要である。
警備業務においては「管理する側」だけでなく、「相談される側」にも立たなければならない。
利用者・住民・通行人の訴えに対し、即答・断定せず、
傾聴
状況整理
適切な部署への引継ぎ
を迅速かつ丁寧に行うことで、現場の秩序維持だけでなく、警備員に対する対外的信頼性の向上にも資する。
緊急時において即断することは重要であるが、
不確定情報や曖昧な兆候に対して「独断」に走ることは、誤報・誤認・過剰反応を招きかねない。
連絡体制の即時構築
チーム内共有(インカム・帳票)
必要であれば映像・写真等の記録化
を実施し、状況を“確認の上で報告する”判断フローの堅持を優先する。
警備業務は「勤務時間中」だけで完結するものではなく、後工程を意識した情報共有と備品整備が極めて重要である。
日報記載内容の簡潔性と正確性
口頭・書面での引継事項の明確化
装備品(無線、ライト、手帳等)の点検完了
これにより、次のシフトが安全かつ円滑に運営される環境を確保することができる。
警備業務においては、偶発的トラブルへの対処能力と並び、日常のすべての行動に規律と自律が貫かれていることが何より重視される。
我々はこれらの原則を単なるマニュアルではなく、「組織文化」として日常業務に定着させることにより、
高度な信頼性と継続的な安全環境の維持を実現していくものである。
次回もぜひご覧ください。